アニオタスピリッツ 第一話

「すいませーん、これください」
俺は所轄オタク系ショップの一店員だ。
今日も同士が本を買いあさる。
だが、どうしても我慢できない事が前々からあった…
「490円を2冊で、980円です。カバーはおかけしますか?」
「え、あっお願いします」
「馬鹿野郎!何故断らない!」
「えぇっ!?」

ああ、ついに言ってしまった。
だが言ってしまったからにはもう引き下がれない!
この客には悪いがもう全てぶちまけてやる!
「いいか、お前は同じ本を二冊買った。俺もお前の同士だ。その理由は言わないでも解る。」
「じゃ、じゃぁなんで!」
「日本人の気質として聞かれると断れないと言う物がある。それは俺も日本人だ。よーく解っているつもりだ。だが!お前は一般人である事を捨てた人間だ!逸脱した人間だ!逸般人のはずだ!」
「いいか、よーく聞け。カバーを掛けるという事はだな、本棚に並べたときに背表紙がみれないという事だ!」
「恐らくお前は帰りの電車の中でこの一般人がみたらタイトルだけで引く本を読むんだろう。にやにやするんだろう。それでなくても容姿でそれと解るお前がだ!」
「だがな!同士よよく聞け。お前は既に一般人を捨てた身だ!何を恥じる事がある!オタクを恥じるな!誇りに思え!」

(続かない:この話は完全にフィクションです。私本屋の店員なんてやった事ないし同じ本を二冊買った事は買った本を買ってないと勘違いして買った時だけです)